カルシウムは、したがって、歯や骨を形成する大切な成分であるとともに、生命維持につながる更に大切な働きをしているんです。そして、骨は体の他の部分と同じように、少しずつ形成と破壊を繰り返し、絶えずつくり替えられていますが、血中のカルシウムが不足する時は、骨に優先して補充され一定の血中濃度が保たれます。
ですから、カルシウム不足は、骨の形成に大きく影響し、最終的には骨粗鬆症を招くことになります。骨粗鬆症は、日本人の約1000万人が苦しんでいる国民病といえます。
60〜80歳の女性の50〜70%は、骨粗鬆症にかかり、これが原因で65歳以上の女性の25%に骨折が起こっているといわれています。そして、女性の方が男性よりも5〜6倍もかかりやすいとされています。
これは、女性が閉経すると、エストロゲン(女性ホルモン)の生産量が低下するからです。エストロゲンの低下はこの病気の引き金になっているといえます。
人は新陳代謝を行うことで生命活動を維持しています。したがって、それによって、カルシウムは便や尿として少しずつ排泄されているため、常に食事で補っていかなければなりません。
厚生労働省は日本人のカルシウムの必要量を1日700mgと定めています。これはあくまでも最低限であって、骨粗鬆症を予防しようとするなら1日800mgは必要といえます。欧米では1200mg以上の摂取が推奨されています。
日本人が実際に摂取しているカルシウムの量は2000年の調査でも1日550mg程度とされていて、すべての世代で厚生労働省の定める最低限の必要量700mgすら満たしていません。
大切な栄養素であるにもかかわらず、カルシウムは日本人に不足している栄養素なんです。カルシウム摂取の許容量の上限は2300mg/日とされていますから、日本人の通常の食事では過剰になることはまずありません。
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